先日、たまたま面白い番組を見る機会がありました。
1720年、日本人12名を乗せた船が無人島(伊豆諸島の鳥島)に漂着し、3年間は全員が生存したけれども、続く10年の間に次々と亡くなり、最後は3名のみとなったそうです。
その3名があることをきっかけに19年ぶりに無事に生還するという事件がおこりました。(時の幕府はその様子の詳細を記録させています)
番組では過酷な環境の中、いったい何が生存者を生かし続けたのかということについて心理学者と、冒険家の方が話していました。
彼ら曰くそれは「希望」と「やりがい」だったと。
いつの日か、国に帰えることができる。家族に会うことができるという希望。
そして「やりがい」とは、生きるために3人がそれぞれ「負っていた役割」のことだと話していました。アホウドリを捕獲する係、水を飲めるようにする係、料理や暖をとるための火をおこす係など。
1人でも欠けては、生きていくことが困難になる中、はじめは作業の分担から始まった単なる役割がいつしかその人自身を生かす動機に、つまりやりがい、生き甲斐になったのではないだろうか?
これを見て、考えさせられました。
職業人も、主婦(主夫)も、何かのコミュニティの一員でも、その方の担っている役割はその人を活かしているのではないだろうか?
「もっともつらいのは、何もやることがないことだ。何でもいいので、携われるもの、関われるもの、そして出来れば自分が誰かの役に立っていると思えるものがあるとありがたい。」
こんな表現、どこかで聞いたことがありませんか?
もしかして、自分の頭の中だったりして?!
この番組をみて、思いました。一見つまらない、おもしろくないとおもう作業や役割でも、それがあるだけで自分を活かしてくれているのだな、と。それは単に希望を持つだけよりも、人を活かすのではないか、と。
これはありがたいことです。あらためて自分が毎日している作業(仕事)を振り返ってみてみました。心が穏やかになるのを感じました。
今日も地に足をつけてゴキゲンな一日をお過ごしください♪
★お知らせ
7月24日(日)13:30-16:30
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テーマ「直感」
参加費5000円
定員10人
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