先日、知人の紹介で「ダイアローグ・イン・ザ・ダーク」を体験しました。真っ暗闇の中、白杖(視覚障害を持っている方が使う杖)を片手に参加する90分のミニ冒険です。
目を開けても、閉じても全く変わらない位の暗い空間の中で、いくつか面白い発見をしました。
各自ニックネームを決めてね、と視覚障害のある案内役の方に言われた時、子ども時代の呼び名がポンと出てきたこと。
目の見える環境だと、人がどう思うかを気にしてたぶん出なかっただろう呼び名。
いよいよ真っ暗闇の部屋の中に皆で移動する時、誰が先頭で行きますか?と案内人に問われ、はい!行きます!とウキウキしながら答えた自分。
目の見える環境だと、一番年長だから出しゃばってはいけない、あるいは逆にリーダーシップを発揮した方が良いという先入観が働いたと思う。
不思議なくらい、何の恐れも不安もなく杖をつきながらずんずん前に、前にと進む自分。すごく解放された気分を味わいました。
自分の家で夜トイレに行く時、(勝手しっている我が家!)おそるおそる歩くくせに・・・(笑)
そして私にとって一番大事なことに気づきました。
案内役の方は視覚障害を持っているけれども、いっしょに行動し言葉のやりとりしているうちにお互いの間には何の隔たりも、違いもないことを!
実は何の違いもないこと。同じなんだと。こうやって書くと陳腐だけど、このことに気づいた時は新鮮な感覚がしました。
(それは他に参加していた異年齢の、異性の方々に対しても全くおなじ感覚をおぼえました。みんな個性があるのに、みんな同じ。)
目の見える環境だと、わたしは障害をもった方に対して自分の無知からくる勝手な思い込みや色眼鏡があります。どう関わってよいのか、戸惑いと恐れもあります。
今回、普段当たり前にあると思っている「視覚」が使えない環境に身を置くことで、その戸惑いや先入観、恐れと(実は全部妄想~)少し向かい合う体験ができてよかったと感じてます。
プログラム終了後は、湯上がりのように全身の毛穴が開いたような何か爽快感さえありました。
「当たり前」をすこし脇に置くことで、色々見えてきますね!
今日も地に足をつけてゴキゲンにお過ごしください♪
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