アメリカの超人気テレビ司会者のオプラ・ウィンフリーが自分の番組「スーパーソウル サンデー」にティク・ナット・ハン師(ベトナム出身の禅僧、仏教とマインドフルネスの普及に努める)を招いてインタビューを行っている動画を偶然見ました。
落ち着いた、暖かい雰囲気のインタビュー番組でした。オプラさんがティク・ナット・ハン師に敬意を表しているのが画面からよく伝わってきました。そして番組の題名を見て、スピリチャルなものに対するアメリカの懐の大きさを感じました。
オプラさんの質問「どうしてあなたはいつもそんなに心穏やかでいられるのですか?」に対して、ティク・ナット・ハン師はそれは長年の鍛錬があるからだ、と。そしてもう一つ、自分が大切にしている4つのマントラを紹介していました。
マントルは日本語でいうと真言。唱えることで気持ちが静まり、精神が穏やかになる効果があるとあります。4つあるうちの最初の一つがずっと私の心に残っているので今日はそれを紹介します。
「親愛なるあなたのためにわたしはいます」Darling I am here for you.
「これを静かに自分の内側で唱えながら、その人に向かうと相手は自然と心を開いて自分の心の内を話してくれます。」
彼がこう話すのをきいて、どこにも「私があなたの話を聞きますよ」とか「何でもわたしに話してください」というような要素がないことに気づきました。
ただ、自分の在り方に重点をおいて、相手に向かっているのですね。どこにも力みがないです。たとえ相手の人が話してくれなかったとしても、それもいいんですよぉ、というような姿勢。相手への期待がない中庸な姿勢。
さっそく、個人のセッションでわたしも試してみました。やはり心穏やかでいられます。相手にとって最も話しやすい環境をすこしでも提供することができたのならうれしいです。怖いくらい私の状態が相手にそのまま反映します。
相手に「はやく本心を話してほしい」的な思いに捉われていると、その「捉われた状態」がやはり相手に伝わるのでしょう。「ただ、あなたのためにいます」という在り方は相手への尊敬と愛があるように思えます。
今日も地に足をつけてゴキゲンにお過ごしください♪
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